経尿道的前立腺吊り上げ術

フランシス・リー医師は、泌尿器科の名誉顧問で、2019年5月にカノッサ病院で初めて経尿道的前立腺吊り上げ術を実践しましたが、これは香港では初めての手術でした。手術を受けた前立腺肥大患者は、良好な結果と共に、生活の質も向上しました。

経尿道的前立腺吊り上げ術の詳細と、従来の前立腺切除術に比較した長所は以下のとおりです。

経尿道的前立腺吊り上げ術は、良性の前立腺肥大の症状を管理する処置としては比較的新しい方法です。従来の前立腺を除去する手術に比べて、経尿道的前立腺吊り上げ術は、前立腺の中に小さいインプラントを埋め込み尿道を広げます。尿道の圧迫を和らげるために、窓のカーテンを開ける事に例えられます。こうする事で、排尿が正常に戻ります。この方法では、前立腺の組織の切開、加熱、切除を伴いません。

施術前
施術後

経尿道的前立腺吊り上げ術は前立腺肥大に効果があるのか？

経尿道的前立腺吊り上げ術は、50歳以上で、前立腺肥大の程度が比較的軽度から中等度の患者様に適応されます。毎日の投薬や侵襲的な手術をしたくない患者様にも有効な方法です。

経尿道的前立腺吊り上げ術の利点

MAC（監視下麻酔管理）もしくはLA（局所麻酔）による短い施術が施されます。具体的な利点は以下のとおりです:

• 日帰り手術
• 侵襲が少ない
• 早期の職場復帰が可能
• 典型的な施術の場合その後の、尿道カテーテルの利用が不要で、一泊入院も不要
• 他の治療に比して、性機能に影響を及ぼさない
• 恒久的な結果が得られる
• 施術後2週間程度で早期の症状改善がみられる

泌尿器外科医の診察に関しては、外来部にお電話ください。